ものぶログ

永遠神ケフネトのデッキ構築(統率者)など

≪気流の言葉≫と7ドロー

はじめに

≪気流の言葉≫は7ドロー系の呪文と組み合わせて使うと盤面に大きな影響を与えられる。例えば≪意外な授かり物≫だ。

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Windfall / 意外な授かり物 (2)(青)
ソーサリー
各プレイヤーは自分の手札を捨てる。その後、これによりプレイヤーが捨てたカードの枚数のうち最も大きい枚数に等しいだけのカードを引く。

以下のような状況を想定していただこう。
・各プレイヤーの手札は7枚である。
・ターンの進行はプレイヤーA(あなた)→B→C→Dの順番。
・あなたは≪気流の言葉≫をコントロールしている。

場面1: あなたがあなたのターン中に≪意外な授かり物≫を唱えた場合

①あなたは≪気流の言葉≫の能力を7回起動して≪意外な授かり物≫を唱えた。各プレイヤーは手札を捨てた。「プレイヤーが捨てたカードの枚数のうち最も大きい枚数」は7枚と決定された。
②複数のプレイヤーがカードを同時に引く指示がある場合、APNAP順に従う。現在はあなたのターンでありあなたがAP(アクティブ・プレイヤー)なので、まずあなたがカードを引く…はずなのだが≪気流の言葉≫の影響によりドローは起こらない。
③代わりに「プレイヤーはそれぞれ自分がコントロールするパーマネントを1つオーナーの手札に戻す」イベントが発生する。これもAPNAP順に従うのでまずはあなたが何を戻すか選ぶ。
次にB→C→Dの順番で選ぶ。(後のプレイヤーは先のプレイヤーが戻すものを確認して、自分が何を戻すのかを考えることができる。)全員が選び終わったら、選ばれたパーマネントが同時に手札に戻される。
④ ③の手順をあと6回繰り返す。
⑤その後Bはカードを7枚引く。次にCが7枚引き、最後にDが7枚引く。

場面2: 対戦相手がその人のターン中に≪意外な授かり物≫を唱えた場合

①対戦相手の1人(プレイヤーBとする)が≪意外な授かり物≫を唱えた。それに対応してあなたは≪気流の言葉≫の能力を7回起動した。
②≪意外な授かり物≫の効果で各プレイヤーは手札を捨てた。Bは7枚引き、Cは7枚引き、Dは7枚引いた。
③あなたは7枚引けるはずなのだが、≪気流の言葉≫の効果でドローが置換される。代わりに「プレイヤーはそれぞれ自分がコントロールするパーマネントを1つオーナーの手札に戻す」イベントが発生する。APNAP順に従うのでB→C→D→A(あなた)の順に戻すパーマネントを指定する。全員が選び終わったら、選ばれたパーマネントが同時に手札に戻される。
④ ③の手順をあと6回繰り返す。

場面1と2を比較

場面1と2を比べてみると、バウンスとドローの順序が逆になっている。対戦相手にとって有益なのは明らかにドローしてからのバウンス(つまり場面2)だ。何を戻すべきかの判断材料が多いからだ。

例えばある対戦相手が7枚ドローして≪進歩の災い≫を引いたとしよう。その人は≪進歩の災い≫の力を最大限味わうために、自分がコントロールするアーティファクトやエンチャントをバウンスするかもしれない。

そういうわけで対戦相手へのメリットが少ない場面1を狙っていくのが良いだろう。ただし場面1の場合≪気流の言葉≫と≪意外な授かり物≫を自前で用意しなければならない。一方で場面2は≪気流の言葉≫のみを準備して、あとは誰かが7ドロー系を撃つのを待てばいい。

しかし、ある程度場数を踏んでいる対戦相手なら≪気流の言葉≫がある状況で7ドロー系を撃たない可能性が高いのではなかろうか(≪気流の言葉≫を利用したいのなら話は別だが)。場面2はあまり起こらないのかもしれない。

まとめ

最終的に(戻されたパーマネントがすべてカードだとすれば)あなたの手札は7枚、B〜Dの手札はそれぞれ14枚になる。ドローがスキップされたのにもかかわらず手札が減っていないのは不思議な感じがする。ライブラリーからではなく、いわば戦場からドローした形になるのだ。≪気流の言葉≫…知れば知るほど面白いカードだ。

※筆者はルールに関してわりと無知です。色々と調べてはみましたが、APNAP順とかよく分かりません。記事の内容に誤りがあればご指摘いただけると幸いです。