ものぶログ

永遠神ケフネトのデッキ構築(統率者)など

カンスペの上位互換を考えよう

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はじめに

(青)(青)のカウンター呪文と聞いて何を思い浮かべるだろうか。統率者戦でよく見かけるのは≪マナ吸収≫、≪対抗呪文≫(通称「カンスペ」) 、≪交錯の混乱≫の3枚だろう。このうち≪交錯の混乱≫はもっぱらサーチカードとして運用されるので、カウンターとして運用されるのは≪マナ吸収≫と≪対抗呪文≫の2枚だ。

≪対抗呪文≫は強い。タイミングが限られているとはいえ2マナの≪名誉回復≫だ。弱いはずがない。しかし≪マナ吸収≫との間には圧倒的な力の差が存在する。

その広大なギャップを埋めるカードがあっても良いのではないか。≪対抗呪文≫は統率者戦ではもっと強くて良いはずだ。そこで誠に勝手ながら≪対抗呪文≫の上位互換をデザインしてみようと思う。

次の2つのアプローチで話を進めていく。
①≪マナ吸収≫をパワーダウンさせる
②≪対抗呪文≫をパワーアップさせる

また(青)(青)というコストは据え置き、打ち消し範囲はすべての呪文とする。

≪マナ吸収≫をパワーダウン

得られるマナの量を調整

まずは≪マナ吸収≫のテキストを確認しよう。

マナ吸収
(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。あなたの次のメイン・フェイズの開始時に、その呪文のマナ総量に等しい点数の(◇)を加える。

冷静に読んでみると書いてあることがおかしい。相手の邪魔をしながらマナ加速するなんて。これの下位互換を作るなら得られるマナの量を固定すれば良い。

テストカード1
(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。あなたの次のメイン・フェイズの開始時に、(◇)(◇)を加える。

これをもう少し強くすると、

テストカード2
(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。無色の宝物・アーティファクトトークンを2つ生成する。

さすがに強すぎる?ではこんなのはどうだ。

テストカード3
(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。土地を最大2つアンタップする。

≪巻き直し≫の立場が無くなってしまった!

マナの用途を制限

≪マナ吸収≫の生み出すマナは何にでも使えるのが強すぎる。用途を制限しよう。非クリーチャー?インスタントまたはソーサリー?専用の構築をすればたいして問題にならない制限だ。≪対抗激≫にヒントを得たこんなデザインならどうだろう。

テストカード4
(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。あなたの次のメイン・フェイズの開始時に、その呪文のマナ総量に等しい点数の(◇)を加える。このマナはその呪文と共通のカード・タイプを持つ呪文を唱えるためにのみ支払える。

悪くないデザインだ。ただ私は単純な下位互換というものは作りたくない。カードには個性的であってほしいのだ。少し色を付けたっていいだろう?

テストカード5
(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。あなたの次のメイン・フェイズの開始時に、その呪文のマナ総量に等しい点数の(青)を加える。このマナはその呪文と共通のカード・タイプを持つ呪文を唱えるためにのみ支払える。

役割を分割

打ち消しとマナ加速を同時に行うのが危険なのだ。モード呪文にしてどちらか一方しかできないようにすればよい。
テストカード6
(青)(青)
インスタント
以下から1つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・呪文1つを対象とする。あなたの次のメイン・フェイズの開始時に、その呪文のマナ総量に等しい点数の(◇)を加える。

≪対抗呪文≫をパワーアップ

おまけをつける

テストカード7
(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。カードを1枚引く。

≪秘儀の否定≫の上位互換。マナ拘束強くなったからこれくらい許される?≪名誉回復≫にドローがつくようなものだ。ダメ?じゃあ占術で。

テストカード8
(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。占術2を行う。

墓地対策はわざわざデッキに搭載しづらいので、おまけについていると非常にうれしい。

テストカード9
(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。プレイヤー1人を対象とする。その人は自分の墓地を自分のライブラリーに加えて切り直す。

別のモードを付け加える

テストカード10
(青)(青)
インスタント
以下から1つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。

≪ブーメラン≫にもなるカンスペだ。もう1つくらいモードを増やしてもいいか?

テストカード11
(青)(青)
インスタント
以下から1つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
・あなたのライブラリーの一枚番上から2枚のカードを見る。そのうち1枚をあなたの手札に加え、残りをあなたのライブラリーの一番下に置く。

この性能ならかなり使ってみたい。強すぎるかもしれないが。

ピッチスペルにする

ピッチコストが青いカード1枚だと≪意志の力≫の立場が無くなってしまうので、これくらいだとどうだろうか。

テストカード12
(青)(青)
インスタント
あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、2点のライフを支払うとともにあなたの手札から青のカード2枚を追放してもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。

ピッチコストは「島を2つ戻す」でも良いかもしれない。

まとめ

12枚のテストカードを簡単にまとめてみた。
なおすべてマナ・コストは(青)(青)で何でも打ち消せる。
1)得られるマナは(◇)(◇)
2)宝物トークンを2個得る
3)フリースペル
4)打ち消した呪文と同じタイプの呪文しか唱えられない(◇)がマナ総量分得られる
5)打ち消した呪文と同じタイプの呪文しか唱えられない(青)がマナ総量分得られる
6)打ち消しかマナ加速のどちらかしかできない
7)1ドローつき
8)占術2つき
9)ライブラリー修復(墓地対策)つき
10)≪ブーメラン≫も選べるモード呪文
11)≪ブーメラン≫と≪手練≫も選べるモード呪文
12)ライフ2点と青いカード2枚でピッチで撃てる
この中で将来生まれるのはどのカードだろうか?皆さんの意見を聞かせてほしい。

なお今回は「マナ・コストは青のダブルシンボル」で「なんでも打ち消せる」という縛りで考えたが、マナ・コストや打ち消し範囲をいじることで、デザインの可能性はさらに広がるだろう。