【はじめに】
他のジェネラルの「100枚解説」の記事を読んで面白いと思ったので、≪永遠神ケフネト≫でもやってみることにした。デッキの中身を1枚ずつ、採用理由やメリットや使い方等を紹介していく。カードの効果やコンボの詳細などは省いているので、中級者以上に向けた内容になっている。クリーチャー
●永遠神ケフネトこのデッキの統率者。カードのコピーを生み出しコストを減少させる奇跡的な能力を持っているが、特に注目して欲しいのが殴りに適したボディだ。4/5飛行+除去耐性と4マナ生物にしてはかなりのハイスペック。1人倒すのに6回殴らなければならないが、テイクターンを奇跡ドローすると3回殴れる。無限コンボが決まらずともジェネラル・ダメージによる勝利を狙えるのが強み。
●遵法長、バラル
2枚目の≪サファイアの大メダル≫。重めのカードが多いこのデッキにおいては、第2のジェネラルとして機能する。打ち消しで誘発するルーティング能力は≪ケフネト≫と相性抜群だ。前述の≪大メダル≫の恩恵を受けられるのも強い。
●飛び地の暗号術士
ルーティングできるようになるにはマナを注がなければならない。≪マーフォークの物あさり≫と比べると手がかかる印象だがメリットは多い。まず1マナで出せるので隙が無い。そして最終レベルまで到達するとドローエンジンになる。セプターコンボが完成すると無限ドローしてくれる偉い子なのだ。
インスタント
●神秘の教示者まさに≪ケフネト≫のためのカード。どのような構築になってもこのカードが抜けることはあり得ないだろう。1マナという軽さ、インスタントという隙の無さを備えた完璧な1枚。≪ケフネト≫下で2回使えると楽しい。
●劇的な逆転
ご存知セプターコンボのパーツ。相方の≪等時の王笏≫が揃うまでは手札に温存しておくのが基本戦略だが、マナ・アーティファクトを起こしてX呪文を叩きつけるのも面白い。≪啓示の終焉≫をX=10以上で唱えるとライブラリーに戻った≪劇的な逆転≫と再会できるかも?
●水没
展開力のある緑への対抗手段。無料で撃てるのが偉い。森が無くても≪ケフネト≫下で3マナで撃てるので実用的な範囲内。
●急速混成
青い≪剣を鍬に≫。ほぼ同じ性能の≪猿術≫もあるが、カエル好きとしてはこちらを採用。3/3バニラは≪ケフネト≫が殴るときに邪魔にならないのが良い。ちなみにトークン・プレゼント系のカードでよく使われる≪白鳥の歌≫は不採用にしている。2/2飛行に≪ケフネト≫の攻撃を止められてしまうからだ。
●精神的つまづき
0マナで撃てる打ち消し。範囲が狭いとはいえ0ターン目に動けるのが偉い。≪ケフネト≫とのシナジーを重視して打ち消しの枚数はかなり減らしているが、それでもこれは抜けなかった。1マナ・アーティファクトや教示者を潰せるナイスカウンター。
●徴用
手札で優位に立ちやすい青だからこそ使える呪文。その効果はピッチスペル界の中でも1位、2位を争う凶悪さ。双呪した≪歯と爪≫に喰らわせてやりたい。そのケースを想定してクリーチャーを2枚デッキに忍ばせてある。
●マナ吸収
≪対抗呪文≫の上位互換。妨害しながらマナ加速するというとんでもないカード。ここで得たマナを無駄にしないためにもX呪文を複数枚採用している。
●意志の力
用途は主に①対戦相手の勝利を潰すこと、②こちらの勝利を阻止しようとする対戦相手の妨害呪文を叩き落とすこと。類似カードの≪否定の力≫は①の使い方しかできないので不採用。
●激情の後見
EDHにおける最強ピッチカウンターかもしれない。大抵のピッチカウンターは2対1交換だが、これは1対1交換。条件は統率者をコントロールしていることという緩さ。打ち消し範囲も広い。
●差し戻し
ちょっと邪魔できるドロー呪文。
●秘儀の否定
しっかり邪魔できるドロー呪文。
●選択
便利。
●渦まく知識
≪ケフネト≫下で輝くカード。相手ターンに奇跡を起こせる可能性があるが、起こせずともトップに有効牌を仕込めるので便利。
●噴出
≪神秘の聖域≫を戻してピッチで撃てるムーヴが強すぎる。ピッチスペルのくせに手札が増える訳の分からないカード。
●サイクロンの裂け目
≪ケフネト≫下だと5マナでオーバーロード。ただし盤面の脅威に対する根本的な解決にはならないことも。≪意外な授かり物≫などと組み合わせたいところ。2マナで1つ戻すことも多い。
●ハーキルの召喚術
軽量アーティファクトをたくさんコントロールしている状況で自分を対象に撃つとマナ加速になる。ライフが少ない時は≪魔力の墓所≫を処理する手段として活用できる。対戦相手を対象に撃って展開の邪魔をしよう。
●High Tide
≪ケフネト≫下で2回使うと島1つから青マナが3つ出るようになる。≪啓示の終焉≫か≪時のらせん≫につなげるとハッピー。
●発明品の唸り
インスタント・タイミングでコンボパーツを場に出せるので隙が無い。≪商人の巻物≫からサーチできるのもポイント。
●直観
同じ役割のカードを3枚持ってくるのが基本的な使い方。フェッチランドを3枚持ってこられるので確実に≪神秘の聖域≫をサーチできる。
●大あわての捜索
フリースペルは偉大なり。青は優遇されている。
●明日からの引き寄せ
≪天才のひらめき≫と比べてみよう。6マナ払ったとすると≪ひらめき≫は3ドロー、≪引き寄せ≫は4ドロー1ディスカード。手札の増加枚数は同じだが、ライブラリーを掘れる枚数は≪引き寄せ≫のほうが多い。単純な比較はできないが≪引き寄せ≫のほうが使い勝手は良さそうだ。≪神秘の聖域≫とのシナジーを考えると墓地に1枚落とせる点も見逃せない。
ソーサリー
●時間操作≪ケフネト≫の標準装備。5マナで対象が変更されない、テイクターンの最高峰。
●荊州占拠
2枚目の≪時間操作≫。値段が高い。
●時間のねじれ
対象を取るので≪偏向はたき≫に注意。
●永劫での歩み
ゲーム終盤はバイバックしてとどめを刺そう。
●カーンの経時隔離
おまけのバウンスが偉い。≪魔力の墓所≫を戻してマナ加速したりクリプト死を回避したりしよう。
●水の帳の分離
対象が変更されないので立派。覚醒することはない。
●召し上げ
1回撃てたら勝ちと言われている。≪ケフネト≫下で2回撃てることが確定した時点でみんな投了する。
●親身の教示者
ほぼ≪神秘の教示者≫。値段が高い。
●袖の下
でかい生物をパクろう。≪ケフネト≫下で2回使えると2枚コンボが完成することもある。
●時のらせん
フリースペルは偉大なり。青ばかりずるいぞ。
●意外な授かり物
軽さは正義。≪サイクロンの裂け目≫や≪ハーキルの召喚術≫で引ける枚数を増やしてやろう。
●全ては塵
優れたリセット呪文。超過した≪サイクロンの裂け目≫と同じマナコストだが、こちらは墓地に落とす。≪ケフネト≫下で5マナで撃つと、7マナで2回目を撃てる構えなので対戦相手は展開しづらくなる。≪ケフネト≫はライブラリーに避難させておこう。有色のパーマネントはほぼ無いデッキなので一方的な状況を作れる。
●方程式の求解
全≪ケフネト≫使いが切望していたカード。よくぞ作ってくれました。
●加工
便利。コンボパーツを持ってこられるだけでなくマナ加速もできる。
●商人の巻物
≪ケフネト≫下で2回使えた時は≪劇的な逆転≫と≪発明品の唸り≫を持ってこよう。≪唸り≫から≪等時の王笏≫を持ってきてセプターコンボの完成だ。
●啓示の終焉
X=10以上で唱えると土地が5枚起きるのでテイクターンにつなげられる可能性がある。High Tideと一緒に使うとお祭り。
●集団強制
マナの伸びた終盤に唱えてゲームを支配しよう。
●露骨な窃盗
対戦相手3人からジェネラルをパクろう。戦争の始まりだ。
●思案
1マナドロー界で最強という説もある。シャッフルの選択肢があるのが≪渦まく知識≫には無い強み。
●定業
堅実な良いドロー。
●身分詐称
≪電招の塔≫や対戦相手の適当な生物を毎ターンコピーできる。暗号能力は対象を取らないので≪稲妻のすね当て≫を装備した≪ケフネト≫にも問題なく暗号できる。
エンチャント
●交易路≪神秘の聖域≫を繰り返し使えるので墓地のテイクターンを回収して無限ターンを決めることができる。そうでなくとも自分のターンに≪聖域≫で何かを積み込んで、相手ターンにルーティングして奇跡を起こすことができる。別の手段で無限マナが決まると、手札に土地がある限りルーティングすることができる。また土地破壊への対抗手段としても有用だ。
プレインズウォーカー
●求道者テゼレットサーチもアンタップも強い。4/5飛行の壁で守ってあげると長生きする。
アーティファクト
●巻物棚≪ケフネト≫と組み合わせて無限ターン。普通に使っても強い。
●終わりなき地図帳
単色デッキ専用機。最序盤は使えない。
●師範の占い独楽
≪ケフネト≫のナイスパートナー。セプターコンボからの無限ドローも可。
●電招の塔
だいたい2〜3ターンに1回≪稲妻≫が撃てる装置。セプターコンボからの無限ダメージで勝利。
●稲妻のすね当て
ジェネラル保護用。速攻も重要。これを採用しているせいで他の装備品が入れづらい。クリーチャーの採用枚数が少ないので付け替えができないからだ。
●等時の王笏
≪劇的な逆転≫と組み合わせてセプターコンボを決められる。≪ケフネト≫が居る状態で≪渦まく知識≫を刻印すると無限ターン。
●サファイアの大メダル
説明不要の強さ。1枚でも十分だが≪身分詐称≫で増やせると楽しい。
●魔力の墓所
優れたマナ加速だが、無限ターンを歩む者にとっては命を脅かす悩みの種でもある。バウンスで処理しよう。
●太陽の指輪
ノーリスクでマナが増える。偉い。
●魔力の櫃
繰り返し使える可能性がある、無色版≪暗黒の儀式≫。
●厳かなモノリス
セプターコンボのナイスお供。最近の値上がりがすごい。
●金属モックス
序盤はテイクターンを追放。序盤のマナ加速は追加ターンと同義。
●水蓮の花びら
便利。
●オパールのモックス
個人的には最も使いやすい0マナアーティファクト。色が出るのが偉い。
●友なる石
パクってきた生物の起動型能力を使うために有効。
●秘儀の印鑑
1マナ出る2マナアーティファクトの中ではこれが一番使いやすい。
●思考の器
増えた手札が無駄にならない。最低でもマナ加速できる偉い子。
●虹色のレンズ
セプターコンボからの無限無色マナを無限有色マナにつなげられる。
●液鋼の首飾り
≪身分詐称≫や≪ハーキルの召喚術≫とシナジーがある。
土地
●島 26枚≪血染めの月≫や≪基本に帰れ≫の影響を受けない最強の土地。3枚以上並べて≪終わりなき地図帳≫や≪神秘の聖域≫をお迎えしてあげよう。
●溢れかえる岸辺
●汚染された三角州
●沸騰する小湖
●霧深い雨林
フェッチランド各種。ライブラリーを無料でシャッフルできる。≪神秘の聖域≫を持ってこられるようになったのでさらに価値が高まった。
●神秘の聖域
こんなに強くてなぜコモン?≪ケフネト≫のための土地。デザインした人に感謝状を贈りたい。
●教議会の座席
≪求道者テゼレット≫から-0で持ってこられるのが強い。
●ヴァントレス城
アンタップインの条件が緩い。青マナが出る。占術2を繰り返し使えるのでドローの質を高めてくれる。
●古えの墳墓
2マナ出る土地。ダメージは喰らうが≪魔力の墓所≫より良心的。