1マナのカウンター(打ち消し呪文)は対象が狭い。一方で2マナのカウンターは何でも対象に取れるものが多い。その中でも今回はマナ・コストが1Uであるものを紹介していく。
UUで強力なカウンターもあるが、サファイアの大メダルや遵法長、バラルといったコスト減少カードの恩恵を受けられないので個人的にはシングルシンボル(マナ・コストに含まれる色マナが1つ)のカードを推していく。
さて統率者での実用度順にランキングだ。さっそく1位から見ていこう。なお価格は2021年1月24日時点での晴れる屋さんを参考にしている。
第1位 秘儀の否定
確定カウンターでカードまで引ける。対戦相手にもカードを与えてしまうが、通したらヤバい呪文を止めるためなら悪くないだろう。自分の適当な呪文をこれで打ち消して3ドローというテクも存在する。2枚の損失で3枚引けるのだから実用的だ。300円。
第2位 差し戻し
カードが引けるカウンターという点では秘儀の否定に似ているが、相手にマナが豊富にある場合は唱え直されてしまうので注意が必要だ。
このカードの良い点は①即座に引けるので引いてきたカードで状況を打開できる可能性がある点、②打ち消されそうな自分の呪文を対象に撃ち「救出」することができる点だ。1,000円。
第3位 遅延
打ち消した呪文を墓地にではなく、一定時間追放領域にとどめておけるカウンター。EDHには墓地を利用した凶悪なコンボも存在するので、墓地に送るとかえって危険なカードも存在する。
そこで遅延だ。3ターン後には戻ってくるがEDHにおける3ターンはとても永いので「封印」が解ける頃にはゲームが終わっていることもある。1,500円。…嘘だろ？
第4位 記憶の欠落
次のターンには唱えられてしまうが、トップがばれているので他のプレイヤーは対策を立てやすい。撃たれた相手はドローが止まるので展開が遅くなるし、教示者系のカード(ライブラリートップに望むカードを積み込む呪文)も使いにくくなる。遅延と同じく墓地に落とさないという点が秀逸。30円。
第5位 否認
再録率の高い名カード。非クリーチャーしか打ち消せないものの、EDHにおいては生物よりも非生物のほうが凶悪なので腐ることはない。10円。
第6位 物語の終わり
ここから先はすべて「もみ消し」というカードのバリエーションだ。青1マナのインスタントで「起動型能力１つか誘発型能力１つを対象とし、それを打ち消す。（マナ能力は対象にできない。）」という効果を持つ。呪文ではなく能力を打ち消すという少し変わった呪文だ。
物語の終わりは1マナ増えて伝説の呪文も打ち消せるようになった。統率者戦ではジェネラルを打ち消せるので腐りにくいだろう。600円。
第7位 計略縛り
もみ消しが1マナ重くなってコンボを止められるようになった。具体例を見てみよう。精神力と巻物の君、あざみのコンボがある。2つが場に揃うと「カードを1枚捨てて1枚引く」を好きなだけ繰り返すことができる。
2つが場に揃ったあとにどちらか(あるいは両方)を破壊しようとしても無駄なのだ。なぜなら精神力もあざみもインスタント・タイミングで能力を起動できるのだから。破壊に成功したとしてもライブラリーが空になることは止めようがない。そして降り立つタッサの信託者…
計略縛りならこのコンボを止めることができる。精神力の起動型能力を対象に打ち消そう。すると精神力の使い手はその呪文に対応して何もすることができない。「刹那」のおかげだ。また最後に書いてある一文のおかげでこのターン、精神力は起動型能力を起動できなくなる。
無限コンボが決まりそうなときは他のプレイヤーも協力的になる。精神力の破壊は他の人にお願いしよう。俺はコンボを止めたから後はなんとかしてくれというわけだ。1,000円。
第8位 押しつぶし、阻止
起動型能力しか打ち消せなくなったもみ消し。1マナ重くなったが1ドローのおまけがついた。フェッチランドの起動を打ち消すと良さそう。80円、30円。
